探究学習の評価のあり方と効果を探る

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1、探究学習の評価のあり方と効果を探る森田寿（尚絅学院中学・高等学校）１．これまでの経過と研究の背景尚絅学院高等学校ではカリキュラムに探究学習(ＰＢＬ：プロジェクト・ベース・ラーニング)を導入して３年間となる。それ以前は総合的な学習の時間の一部を使用して展開していたが、現在では学校設定科目として、1年次は毎週1時間、２年次は毎週２時間、３年次は毎週1時間をカリキュラム上に設定している。そのため探究方法の改善はもちろんのことであるが、よりきめ細かい生徒による「ふり返り」と、教員による評価方法の検討が必要となっており、

2、少しずつではあるが改善を進めてきた。ＰＢＬを導入した意義と学年ごとの大まかな計画は以下のとおりである。意義(1)課題解決のためのサイクルを身に付けることができる(2)疑問を解決するために他者と協同するようになる(3)学習に対する肯定的な態度を育てることができる(4)多面的に考え、物事の本質を捉えることができる(5)自ら考え、自ら行動できるようになる(6)自らの変化の可能性に気づくようになる(7)自らの生き方や将来に対する見通しをもつ計画学年目標内容興味・関心を掘り起こし、プロジ自らの興味・関心に基づき、調査・読

3、書・１年ェクトの手法に慣れる実践・発表興味・関心を広げ、プロジェクト高大連携授業を受けて、新たな探究手法・２年の手法を充実させる発表方法にチャレンジ興味・関心を焦点化し、プロジェ進路に結びつくテーマを設定し、集大成と３年クトの手法を活用するなる作品を制作このような意義・計画のもと授業実践が始まったが、国内外の先進事例などによると、このような探究的な学習においては、計画・活動・発表だけではなく、自らふり返りながら評価し進めることが大切であるとされている。とくに途中の段階でのプロセスを大事にする「形成的な評価」の視

4、点が重要であり、最終的な評価の基準も、生徒にとって分かりやすく、目標をもって取り組める基準が必要である。ＰＢＬを導入して初期の頃は、生徒も教員も作品を完成させることに精一杯で、ふり返りや評価が大切と分かっていても、時間が十分に取れない中でおざなりになってしまい、最終的な成果物で活動の質まで判断してしまいがちであった。生徒が取り組むプロジェクトは、必ずしも上手くいくとは限らず、試行錯誤しつつもゴールまでたどり着けず、満足のいく結果にならないものもある。もちろん、こうしたプロセスを通して生徒は様々-17-な技術や知

5、識を活用し、新しい工夫や考え方を身につけていくのであり、成功だけでなく失敗の経験から得られることも多い。しかしこのような失敗に至るプロセスを生徒本人が自覚し、分析できるようにならなければ、何度も同じ失敗を繰り返してしまう。もし途中の段階で気づくことができれば、失敗続きから成功へと転ずることができ、生徒本人にとっても大きな自信につながるはずであり、何事においてもふりかえる習慣が身につくことが期待できる。同時に教員の行う評価も、生徒の学習意欲をより向上させられるような評価にすべきであり、生徒が自分のプロジェクトをど

6、のように改善すればよいのか、何が不足していたのか認識しやすくする必要がある。２．研究の目的(1)生徒のふりかえりと探究過程をチェックするための「学習記録表」を工夫する(2)生徒の自己評価と教員による他者評価に使用する「評価基準表」を工夫する(3)「学習記録表」と「評価基準表」の活用方法を検討する３．研究の概要と考察(1)生徒のふりかえりと探究過程をチェックするための「学習記録表」を工夫する生徒が調査活動をする毎にふりかえるためのツールであり、毎回の記録が過重なものとなっては、生徒はおっくうになり続かなくなり、限

7、られた活動時間がさらに少なくなってしまう。そのため簡便でありつつも、残された課題が何であり、次回に向けて何を準備しなければならないかが明らかになるツールが必要である。この「学習記録表」については、市川洋子氏(盛岡大学)のアドバイスをもとに作成した。【学習記録表】１１月２５日１２月２日１２月９日評価進３Ｒについて調べることができクラスでアンケートを実施し、あＨＲ委員さんの協力もあり、ク度たるラ・課３Ｒパーティーのコンセプトを程度アイデアを集めることがでス全体の行事にする提案が認題・考きめ展えたが、なかなかアイデア

8、が出た。クラスの中から協力をしてくられた。先生の紹介で環境問題望ずれに困ってしまった。次回はクラスる人も見つかった。先生のアドバ詳しい大学の先生に取材に行のイくみんなにアンケートを取り、アスでクラス全体の企画にできることに。食材・容器・燃料のなイかるデアを集めたい。どうか提案してみたい。べくすべてを３Ｒで行いたい。「学習記録表」の使い方は、評価の欄に矢印でその日の成果を示す。計画以上の